1 大阪教育大学大学院教育学研究科(以下「研究科」という。)の研究指導体制については,法令や学内諸規則等に定めるもののほか,必要な事項について本ガイドラインで定めるものとする。
2 研究科は,ガイダンス,研究発表会等を通じて,各コース・領域及び研究科全体での履修指導,研究及び学位論文の作成の全過程において責任をもった指導を行う。
3 研究科は,研究科の大学院生(以下「大学院生」という。)の学修に対して複数の視点で指導及び助言を行うため,大阪教育大学学則第38条に規定する指導教員として,主指導教員,副指導教員(以下「主副指導教員」という。)及びアドバイザー教員を置き,複数指導体制により,必要に応じて分野融合的な研究指導を行うことができるものとする。
4 主指導教員は,大学院生の研究テーマをより明確化するため,先行研究や先進的な教育実践の紹介や調査について指導し,大学院生が研究倫理に抵触することなく,理論的・実践的研究を計画的に進めていけるように,研究計画全体への指導及び助言を行うほか,履修に関する指導及び助言,大学院生の身分に関わる問題への対応,並びに学生生活に関する支援を行う。
5 副指導教員は,大学院生の研究活動,論文作成等に際して,主指導教員とは異なる観点からの指導を意識し,研究事例の紹介等を行うほか,主指導教員とともに定期的に大学院生の研究の状況について確認し,指導及び助言を行う。
6 アドバイザー教員は,直接大学院生の研究指導に携わらない客観的な立場の教員として,大学院生に他分野の研究事例の紹介等を行うほか,論文作成にとどまらず,大学院生が広く教育研究活動が円滑に行えるように指導及び助言を行う。大学院生は,特定のアドバイザー教員に限らず,相談内容に応じ,すべてのアドバイザー教員から適宜,指導及び助言を得ることができる。
7 主副指導教員及びアドバイザー教員は密に連携し,大学院生の入学から修了まで,責任をもって主体的に情報を共有し指導にあたる。なお,副指導教員及びアドバイザー教員の所属するキャンパスが大学院生の就学するキャンパスと異なる等,対面による指導が困難な場合には,必要に応じてオンライン指導を行う。
8 「課題研究I・Ⅱ」のまとめとして,主副指導教員の参加のもと,各学期末に研究発表会をそれぞれ1回ずつ行うものとし,大学院生が主副指導教員からの指導及び助言を得る機会とする。なお,副指導教員は,対面に限らずオンライン等の方法により研究発表会に参加することも可とし,その実施方法については,各コース・領域において判断できるものとする。例えば,修士論文の審査を公聴会のような形で研究発表会と兼ねることもできる。
9 研究科並びに主副指導教員及びアドバイザー教員は,大学院生が研究しやすい環境をつくることを心がけ,大学院生が研究に必要な技術及び知識に容易にアクセスでき,更に他の教員からも適切に指導を受けられるように体制を整える。
10 主指導教員は,大阪教育大学大学院教育学研究科履修規程第10条第1項に定めるところにより,大学院生に対し,研究指導の方法及び内容並びに一年間の計画をあらかじめ明示するため,各年次の開始時に別紙様式を作成又は更新し,定期的に研究指導の実施状況等を記録する。
11 副指導教員は,学期又はターム毎に少なくとも1回は大学院生と面談する機会を持ち,当該大学院生の研究の進捗状況等について把握するとともに,その面談内容について,別紙様式に記録し,主指導教員と密に連携し,その支援を行う。
12 アドバイザー教員は,大学院生と面談する際には,大学院生が広く教育研究活動が円滑に行えるように指導及び助言を行い,その面談内容に応じて,主副指導教員と密に連携し,大学院生の支援を行う。
13 第10項の規定に基づき作成又は更新された別紙様式は,研究科運営委員会等で適宜確認し,研究科の学位プログラムに基づいて研究指導が行われていることを確認するとともに,教育の質向上に役立てる。
附 則
このガイドラインは,令和5年4月1日から施行し,令和5年度入学者から適用する。