(趣旨)
1 このガイドラインは,大阪教育大学の学生,教職員等が業務又は私的利用にかかわらずソーシャルメディアを安全かつ適切に利用するための基本的な事項を定める。
(定義)
2 このガイドラインにおいて「ソーシャルメディア」とは,ブログ,ソーシャルネットワーキングサービス,動画共有サイトなど,利用者がインターネットやウェブ技術を用いて特定又は不特定多数のユーザーに情報を発信できるメディアのことをいう。
(心得)
3 ソーシャルメディアの利用に当たり,次の各号に掲げる事項を心得ること。
(1) 法令等のルールの遵守
ソーシャルメディアの利用規約を必ず読み,正しく理解した上で利用しましょう。
ソーシャルメディアの利用規約のほか,日本国の法令を遵守しましょう。海外渡航中など国外においては,諸外国の法令や国際法を遵守しましょう。
(2) 拡散と影響
発信した情報は様々な形で拡散される可能性があり,一度公開した情報は完全には削除できません。社会に対して少なからず影響を与えることも十分に認識し,発信する内容に責任を持ちましょう。
なお,大阪教育大学の学生,教職員等であることを明らかにした上で情報発信を行う場合は,自らの発言,行動が大学の意見や見解を代表又は代弁するものでないことを必ず明記してください。
(3) 正確な情報発信
正確な情報発信を心がけ,虚偽の情報や誤解を招く情報を発信しないように注意し,発信した情報に誤りがあった場合は,速やかに情報を訂正しましょう。
(4) プライバシー保護
個人情報を登録又は公開する場合は,ソーシャルメディアの利用規約を十分に検討した上で,公開する情報を十分に考えましょう。各種サービスの設定によっては,特定のメンバーと情報交換しているつもりでも,全世界から閲覧可能となっている場合もあります。また,GPS(位置情報)により発信元や居住地を特定される恐れもあります。ソーシャルメディアを利用する自分自身の個人情報保護に努めましょう。
また,プライバシー保護の対象は自分の情報だけではありません。写真や氏名など第三者の特定につながる情報を発信する場合は,相手の同意を得た上で,発信する内容によって他人のプライバシーを侵害しないよう注意しましょう。
例えば,旅行中にSNSへ投稿すると,自分やそのメンバーが家にいないことを不特定多数の人に発信することにつながります。
(5) 人権の尊重
発言に際しては,自らの考えを押し付けず,異なる意見や考え方を認め合い,お互いの個性や多様性を尊重しましょう。また,他人への中傷や侮蔑,無責任なうわさの吹聴,特定の個人のプライバシーに関する情報の無断掲示,差別的な書込み,わいせつな内容の発言や投稿,インターネット上でのいじめなど,人権やプライバシーの侵害につながる行動は絶対にやめましょう。
(6) 守秘義務・機密保持
大学や附属学校の授業,実習,研究室やサークル活動等で知り得た守秘義務のある情報や職務上知り得た守秘義務のある情報は,在籍中も構成員で無くなったのちも発信しないでください。また,アルバイト先やインターンシップ先など学外での活動も同様です。
(7) 知的財産権の保護
情報発信に際しては,文書・画像・音楽・ブランドマーク・ソフトウェア・その他の著作物等の取り扱いに注意しましょう。著作権,肖像権,商標権などの他人の権利や利益を不当に侵害しないようにしましょう。
(8) 安全な利用環境
インターネットサービスによっては,利用している機器にダメージを与えるウイルスに感染したり,個人情報を盗み取るスパイウェアに誘導したりするものがあります。
利用する場合には,必ず機器及びサービスの設定を確認し,ウイルス対策ソフトをインストールするなどして,ウイルスに感染したり,スパイウェアに誘導されないよう対策をしましょう。
また,各種サービスにログインするためのパスワードなどは推測しにくいものを利用し,使い回さないようにし,他の人に知られることが無いように厳重に管理をしましょう。
(9) 問題が起こった時の対処
パスワード流出,アカウント乗っ取り,個人情報漏洩,クレジットカード情報詐取,人権侵害など問題が起こった時は,サービス提供者,クレジットカード会社,銀行,警察などに直ちに通報し対処してください。
附 則
このガイドラインは,令和4年9月16日から施行する。